しかし、この2003年という年は、これまでの年とは決定的に違う年となりました。あの大東亜戦争と呼ばれた戦争から実に58年ぶりに「戦地」に軍隊（自衛隊）を送り出そうというのです。そして、この国の首相は、声高に「戦争をしに行くんじゃありませんよ！」と連呼するばかりなのです。ところで、どんな“事情”があろうとも、イラクに不法な攻撃を仕掛けた米国は、イラク人にとっては加害者以外の何者でもありません。たくさんの無垢の民を殺され、傷つけられ、家を壊されたイラクの人々にとっては、いくら「フセインの独裁から解放してやったんだ」と言われても、恨みは消えるはずがありません。ブッシュ政権の要請で自衛隊を派遣しようとしている日本の政府は、「人道・復興支援に行くんですから歓迎されますよ」などと脳天気なことを言っています。そして、自衛隊員に犠牲者の出ることを心配する日本の国民に対しては、「日米同盟と国際協調と国益のためなんだから行かせろ！」とオドシテ見せます。そうした流れに御用政治家や評論家、それに御用ジャーナリズムが便乗します。頼みの公明党も、党首が現地へ行き、派遣に反対するのかと思ったら、「私が無事だったんだから創価学会の子弟も大丈夫ですよ」なんて感じで派遣に道を拓く。こうして自衛隊が殺人マシーンである本物の軍隊として晴れてデビューする。　圧力をかけ続けてきた米国のブッシュ政権だけがほくそ笑む。　ブッシュ政権の次の段取りは、憲法第９条を葬り去ること、その暁には、これまで世界各地に紛争の種を撒いては軍隊を送り、おびただしい生き血を流した揚句、その国や地域の利権をアメリカ本国へ吸い上げるというアメリカのやり方に日本も組み込まれるという次第。しかしその分け前が日本にどれだけ与えられるかは定かではないが・・・・。
　いずれにせよ、現在、自衛隊が「あなた方イラクの人々のためなんですよ！」と言って派兵されようとしているのです、こうした日本の動きは極めて卑しく、さもしい乞食根性以外のなにものでもありません。　日本の得になるから「イラクに自衛隊を送ろう」という流れに対して、ここ一番、やせ我慢でもいいから、「そんな恥知らずなことはしてはいけない！」と言ってみよう!!　そして「こんなことをやってみようよ！」と言ってみよう!!

�@     イラクへの自衛隊の派遣を中止する

�A     イラクの人々が自らの手で復興事業に携われる支援をする

�B     そのために日本から米国に渡す（もう渡しちゃったかな？）50億ドルの「復興資金」をイラクの人々に直接手渡す。

�C     イラクの人々から復興事業に対する技術的、物質的な支援要請があれば最大限の援助を行う、主役はあくまでイラクの人々。イラクの人々に仕事がうまれ、経済的に自立できることが一番大切。そうすれば、ブッシュ政権とつながるゼネコンなどの巨大企業を通して「復興資金」が米国に吸い上げられることが防げる

�D     もしそのことで米国がイチャモンをつけてきたら、日米軍事同盟の基盤である日米安保条約をキッパリと破棄し、かわりに「日米平和友好条約」の締結を提案する

�E     同時に、日本国憲法第9条の「絶対平和主義」を日本が推進していくことを改めて世界に向かって宣言する

�F     更に日本は国際間の紛争を軍事力で解決することを永久に放棄すると再度世界に向かって宣言する

�G     日米間の軍事同盟が破棄されたことで万が一、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）がチャンスとばかり脅しをかけてくるようなことがあったら、逆に日朝間の２国間交渉に入る。そして「平和条約」の締結を提唱し、お互いに侵略したり、核兵器を使わないことを誓う。なんせ日本には核兵器1000発分のプルトニウムが存在する。更に手抜き工事で完成が遅れている六ヶ所村の再処理工場が稼動（させてはいけない！）すれば、毎年更に1000発分のプルトニウムが出来てしまうのだ。最近の調査でも明らかなように、日本という国はとんでもない数の国会議員が核武装を肯定しているという恐ろしい国なのだ!!!

�H     「拉致問題」では北朝鮮が集団的な拉致だと主張する大東亜戦時下の強制連行問題と同時解決を目指す。日本政府によって強制連行された人々を可能な限り特定し、本人とその家族に今後二度とこのようなことをしないと誓うとともに、誠意を持って補償交渉にはいる。その資金は米国が北朝鮮の脅威を煽って日本へ売りつけようとしている「ミサイル防衛システム」の言い値1兆円のうちから賄う。このシステムは米国が行ったこれまでの実験で、3回に2回は失敗するという杜撰なシロモノ

�I     同時に北朝鮮は日本人拉致事件の全容を明らかにするとともに、拉致した日本人全員を日本へ帰還させる。更に日本人拉致被害者とその家族に対する補償を行う

�J     朝鮮半島と日本の信頼関係を築くことにより、東アジア全体の非核化と平和と富の偏重の是正を実現して行く。東アジアから全世界へと恒久的な平和を広げて行く。もちろん米国へも・・・！

           さて日本がこうした平和への流れを実践した時、米国はどうでてくるか。

�@       イラクにしたように先制攻撃を仕掛けてくる

�A       湾岸戦争後イラクへしたように経済制裁を課してくる

�B       北朝鮮をけしかけて日本を攻撃させる・・・

  いくらなんでも�@や�Bのようなことはしないと思いますが、経済制裁はあるかもしれない。小泉首相の言う“国益”に反するというケースです。 しかし、もし、経済制裁があったとしても、日本はそれを機に、経済的にも米国依存から脱却し東アジアの国々との経済的なつながりを深めるようにすれば良い。 同時に国の在り方を大転換し、食料自給率の向上、更に念願のエネルギーの自給に関しても、地球温暖化を防止する次世代のエネルギーシステムである燃料電池の開発に全力を傾け世界的に先端技術を確立することによって真に自立した国を目指せばよい。      現在の人間社会を見渡せば極端な貧富の差を無くすことによって「テロ」が生まれる土壌を克服し、世界に真の平和を創り出すことによって、ほかならない私たち人間が招いてしまった地球規模での自然環境の危機を食い止め、改善して行くことしか私たちに残された選択肢はないのです。　そのためにはブッシュ政権がぶっ壊してきた正真正銘の「国際協調」が必要なのです。　“先制攻撃ドクトリン”などという、とんでもなく自己中心的な行動をやめさせ、世界と協調して、人類が直面している地球環境の危機を克服し乗り越えて、地球上の生きものたちが等しく生きのびて行くための国際協調の仕組みが必要なのです。　現在、国連以外そのシステムが無いとすれば、これまで大国の利害に翻弄され続けてきた国連を真に生まれ変わらせることこそが急務であり、日本こそが、そのことのために力を注ぐべきだと思うのです。

末代までに禍根を残す「イラク派兵」などという愚行はゆめゆめしてはなりません。

では良い年をお迎え下さい。

そして来年こそ良い年にしましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2003・12・23

                                               ２０１０年正月　　年賀状

　謹んで初春のお慶びを申し上げます

昨秋、新潟の友人から「日本一」のコシヒカリが届いた。　さすが！　という味。　お礼に我が家のコシヒカリを送ったところ、間髪を入れず電話があり、「どうやってつくったのか？」との事。　実は、送った米は十三年間放置され荒れ放題だった休耕田を復元して育てたもの。　農薬はもちろん、肥料も全く入れずに収穫した。　そう言ったら相手は絶句していた。自然本来の力だけで穫れた完全な自然米を頂く度に、人為を超えた自然の素晴らしさを感じ、自然に対する畏敬の念を覚える。　ところが、その大切な自然が相変らず壊され続けている。　欲望全開の現代人が「マネー」を介して科学技術文明を操れば、その破壊力は測り知れず、ひたすら持続不可能な社会へまっしぐらとなる。　何よりも破壊の推進力となっている「貨幣システム」をどうするのか。

現在、世界中には、二京四０００兆円！とかいう途方もない金融資産が存在するそうだが、それが「標的」を定めて次々と襲いかかる。　貧豊の差は極限にまで拡大し、地域に根ざした暮らしを根こそぎ木端微塵に吹き飛ばす。この国の首相の政治資金問題とはまるで次元が違うのだ。お金は使い方次第。次の世代の若者たちが安心して生きて行けるように、私達大人が破壊してきた自然環境と社会環境の再生のためにこそまずは使うべきだと思うのですが・・・。

　　今年もどうぞおげんきで！