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この会議室は議論のための議論をしようとは毛頭考えていません。 そんなものはエネルギーの無駄使いです。
では、何をするのか？ それは、「救いの道」をさぐるということです。 なにを救うのか？自分自身を！そして、自分につながるすべてのものを。 自分を救うことが、即、他者を救うことにつながる世界をめざして・・・。
折りしも国会では、いわゆる有事法制についての質疑が行われています。 そこでは、盛んに「安全保障」というコトバが使われていますが、その「安全」とはなんのための安全なのでしょうか。 もしそれが、生命の安全ということならば、 生命の安全をおびやかす危険な事態を回避するためには、どうすればよいのでしょうか？ そして、「有事法制関連三法案」を可決すれば、生命の危険を防ぐ事ができるのでしょうか？ 私達は現在、実に様々な危険にさらされています。 それは、恐竜を滅ぼした巨大隕石の衝突から、気候変動による地球温暖化に到るまでキリがありません。 しかし、その「危険」の殆どは、ほかならない私達自身の手によってもたらされているのです。 「人間活動」の結果生じた気温の上昇によって、海面が上昇し、陸地が侵食され、南極や北極、シベリア、高山の氷が融け、洪水、干ばつが繰り返される。 異常気象が常態化し、地球規模での大飢饉が発生しない保障はどこにもない。 その時、食料自給率３割のこの国は、どうやって生き延びていくのか。 「危険」と言えば東海地震。プレートの境界で発生する巨大地震の研究が急速に発展するなかで、 東海地震がいつ起きてもおかしくないとの警告が専門家の間からしばしば発せられています。そして、それに伴い、震源域の真ん中に位置する浜岡原発の危険性が、にわかにクローズアップされてきています。 老巧化による事故が多発している浜岡原発の稼動中に地震が発生すれば、間違いなく重大事故となり、その時、西風でも吹いていれば首都圏は高濃度の死の灰に覆われ、チエルノブイリ原発事故でも明らかなように、住民は緊急避難を余儀なくされます。 そうなれば、構造改革や景気回復など一瞬のうちに吹き飛び「日本国」は崩壊です。
今、 私達人間を含めた地球上の生命が丸ごと追い詰められています。 オゾンホールの拡大によって地球に降りそそぐ有害な紫外線、宇宙線。 有害な合成化学物質による大気や水、土壌の汚染。 その結果毎日たくさんの「種」の生きものが、 この地球上から永遠に姿を消していっています。 地球上の生命を支えあっていた「エコｼｽﾃﾑ」の網の目がほころび始めているのです。
そして、或る日突然、地球の生命のネットワークが崩壊してしまうかもしれないのです。 そう見てくると「武力攻撃」による危険性などは、殆ど、リアリティ−を失ってしまいます。 私達が抱え込んでいる深刻な危険性にくらべれば、「武力攻撃」を未然に防ぐことの方がはるかに簡単です。 ましてや「武力攻撃」に対処するための「有事法制」などナンセンスの極みです。「危険」が発生してからでは遅いのです。危険が発生したらどうしよう、「周辺事態」が発生したら「武力攻撃事態」が発生したらどうしよう、ではなく、そもそも「危険」を発生させないことに全力を傾けるべきです。 しかし、これらの「危険」は殆ど人間自らの手によってもたらされたものです。だから人間の手によって解決でる（解決しなければならない）ものばかりなのです。 皆で「救いの道」を考えましょう！そしてできることから実践していきましょう！この会議室はそのためのものです。 皆さんの参加を期待しています。
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